Strong
Core,
Steady
Growth
アニュアルレポート
2009
京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町 番地
( )
この印刷物は環境に考慮し、大豆インキ・水なしオフセット印刷で制作し、 認証紙を使用しております。
また、 法人カラーユニバーサルデザイン機構により色覚の個人差を問わず、多くの方に見やすく配慮されたデザイン(カラーユニバーサルデザイン)として認定されました。
年 月 日現在
会社概要
宝ホールディングス株式会社
商号 宝ホールディングス株式会社
事業内容 持株会社
本店所在地 京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町 番地
電話
設立 年 月 日
資本金 百万円
代表者 代表取締役社長 大宮 久
ホームページアドレス
宝酒造株式会社
商号 宝酒造株式会社
本社所在地 京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町 番地
電話
設立 年 月 日
資本金 百万円
発行済株式総数 株
大株主及び
所有株式数の割合 宝ホールディングス株式会社
代表者 代表取締役社長 大宮 久
ホームページアドレス
タカラバイオ株式会社
商号 タカラバイオ株式会社
本店所在地 大津市瀬田三丁目 番 号
電話
設立 年 月 日
資本金 百万円
発行済株式総数 株
大株主及び
所有株式数の割合 宝ホールディングス株式会社
代表者 代表取締役社長 仲尾 功一
ホームページアドレス
株価の推移(円)
株価(左軸) 日経平均(右軸)
株主メモ
発行株式
発行可能株式総数 株
発行済株式総数 株
株主数 名
上場取引所 東証 部、大証 部
証券コード
株主名簿管理人 東京都中央区八重洲一丁目 番 号
みずほ信託銀行株式会社
同連絡先 〒
東京都杉並区和泉二丁目 番 号 みずほ信託銀行株式会社 証券代行部
電話 (フリーダイヤル)
株主総会 定時株主総会は、毎年 月に京都で開催されています。 その他、必要のある場合には少なくとも 週間の事前通 告をもって、臨時株主総会が開かれる場合があります。
大株主(上位 名) 所有株式数 所有株式数の
氏名又は名称 (千株) 割合( )
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 株式会社みずほコーポレート銀行
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口 ) 農林中央金庫
明治安田生命保険相互会社 株式会社京都銀行 国分株式会社 三菱商事株式会社
モルガン証券株式会社
(注)所有株式数の千株未満は切り捨てております。
上記のほか、当社は自己株式を 株(所有株式数の割合は )保有して
おります。
宝ヘルスケア株式会社
商号 宝ヘルスケア株式会社
本社所在地 京都市伏見区竹中町 番地
電話
設立 年 月 日
資本金 百万円
発行済株式総数 株
大株主及び
所有株式数の割合 宝ホールディングス株式会社
代表者 代表取締役社長 加門 哲也
ホームページアドレス
会
社
概
自然との調和を大切に、
発酵やバイオの技術を通じて
人間の健康的な暮らしと
生き生きとした社会づくりに貢献します。
企業理念
酒類・調味料事業
健康食品事業
バイオ事業
クロンテック社
チップ レトロネクチン
三重大学内の細胞調製室 年 月 日現在
ブナシメジ
宝ホールディングスの歴史
年 酒造業を開始
年 自社で新式焼酎・新式みりんの製造を開始
年 松竹梅酒造株式会社 設立、清酒「松竹梅」 の販売を開始
年 ビール事業進出(「タカラビール」発売)
年 ビール事業撤収
年 醗酵調味液「味しるべ」発売
年 中国酒の輸入販売開始
年 宝焼酎「純」発売
年 カムバック・サーモン・キャンペーン 開始
年 米国宝酒造株式会社 設立
年 タカラ チューハイ 発売
年 「 バービカン」発売
年 宝焼酎「純」レジェンド 発売
年 「すりおろしりんご」発売
特定保健用食品として「カルシウムパーラー」 認可
年 タカラ チューハイ「デラックス」 〈すりおろしりんご〉〈あらしぼりオレンジ〉
発売
年 合弁会社、北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)設立
年 月期
年 月 緑字決算報告書(現・緑字企業報告書)を発行
年 月 ワイン事業に本格参入。カリフォルニアワインを輸入・販売
年 月期
年 月 〈伝承健寿〉梅肉エキス入り濃縮飲料 発売 認証「特撰タカラ有機本みりん」発売
年 月期
年 月 株式会社ラック・コーポレーションの株式を取得
焼酎「 」発売
年 月期
年 月 全量芋焼酎「一刻者」、黒麹かめ仕込本格芋焼酎 「黒甕」、本格米焼酎洞窟かめ貯蔵「巖窟王」発売
月 清酒・特定名称酒の拠点として灘工場「白壁蔵」完成
年 月期
年 月 分社・持株会社化により宝酒造株式会社 設立
月 琉球泡盛「於茂登 炎(おもと ほむら)」発売 壱岐麦焼酎「音波(おとは)」発売
年 月 生産拠点の再編
年 月期
年 月 タカラ本みりん「純米」発売
月 松竹梅「天」発売
年 月 「ファイバーパーラー」が特定保健用食品の 表示許可を取得
年 月期
年 月 タカラ有機本料理清酒 発売
月 そば焼酎「十割」∼そば全量∼ 発売 しそ焼酎「若紫ノ君」発売
年 月 松竹梅「生冷酒」〈黒麹四段〉辛口 発売
月 長期貯蔵焼酎「秘蔵の扉」発売
年 月期
年 月 本格米焼酎仕込 寶 京みりん 発売
月 松竹梅白壁蔵〈山廃大吟醸〉氷室蔵 年甕貯蔵、〈山廃特別純米〉 氷室蔵 年甕貯蔵 発売
年 月 黒壁蔵本格麦焼酎「熟」発売 宝チューハイ壜詰 発売 白壁蔵粕取焼酎「日の本」発売
月 「京寶」加工業務用本みりんNの発売など、加工業務用専用ブランド 「京寳」導入
年 月 「焼酎ハイボール」発売
焼酎「 」発売
全量芋焼酎「紅一刻」、同「黒一刻」発売
年 月期
年 月 和三盆梅酒、芋焼酎仕込梅酒 発売
月 長崎運送株式会社を子会社化
月 しそ焼酎「しそ小町」発売 「おいしいチューハイ」発売
月 飲料事業の既存商品の販売中止を発表
月 東日本クッキングラボ稼動
年 月 「直搾り」発売
「ビューティースパークリング」発売
年 月期
年 月 全量芋焼酎「一刻者」〈石蔵甕貯蔵〉発売
「梅恋娘酒〈メイレンニャンチュウ〉」うめと紹興酒のお酒、「杏恋娘酒 〈シンレンニャンチュウ〉」あんずと紹興酒のお酒 発売
宝焼酎「純」のラベルデザインをリニューアル
年 月 松竹梅「純米贅沢搾り」発売
年 月期
年 月 本格麦焼酎「知心剣」発売
月 松竹梅「白壁蔵」〈生 純米〉発売 年 寳酒造株式会社 創立
年 株式を上場
年 長期経営構想「 ( )」スタート
年 持株会社体制へ 持株会社 宝ホールディングス 株式会社 設立
年 タカラバイオ株式会社 東証マザーズ上場
年 グループ内の事業を再編し「宝ヘルスケア株式会社」設立
年 グループ第 次中期経営計画 スタート
年 月期
年 月 高速ゲノム解析センター、ドラゴン・ジェノミクス株式会社 設立 ( 年 月タカラバイオ(株)に吸収合併)
月 等温遺伝子増幅法「 法」を開発
年 月期
年 月 コールドショックベクター法を用いたタンパク質発現システムを開発
年 月期
年 月 分社・持株会社化によりタカラバイオ株式会社 設立
年 月 モルメド社(イタリア)と、がん自殺遺伝子治療、がんワクチン 遺伝子治療: 種の遺伝子治療技術のアジア独占実施権について 合意
年 月期
年 月 米国 社に遺伝子治療用レトロネクチン のライセンス を供与
月 タカラバイオ株式会社が第三者割当増資を実施
年 月 宝日医生物技術(北京)有限公司 設立(中国北京市)
年 月期
年 月 飲む寒天〈カロリーオフ〉発売
月 マツタケのゲノム解析をホールゲノムショットガン
方式で完了
タカラバイオ株式会社 東証マザーズ上場
年 月 三重大学医学部に、難治性のがんを対象とした 細胞受容体( ) 遺伝子治療の臨床開発を共同で推進するために、寄附講座を設置
年 月期
年 月 国立がんセンターと白血病の遺伝子治療臨床試験を目指した共同 研究契約を締結
年 月 米国 社からクロンテック事業を買収
年 月 リアルタイム 装置を発売
年 月期
年 月 難治性白血病の検査法に関する特許の独占的実施権(日本を除く)を米国インビボ・スクライブ 社に供与
キノコ事業において(株)雪国まいたけと業務提携契約を締結
月 健康志向食品事業の販売機能を宝ヘルスケア(株)に移管
年 月期
年 月 クロンテック社の蛍光タンパク質シリーズを発売
月 白血病を対象とした 遺伝子治療の臨床試験に関して、遺伝子治療用医薬品の指針への 適合性を厚生労働省が確認
年 月 急性白血病遺伝子治療の共同開発パートナーであるモルメド社(イタリア)が第Ⅲ相臨床試験を イタリアで開始
月 三重大学にて、食道がん、頭頚部がんなどを対象としたレトロネクチン拡大培養法による「がん 免疫再建療法」の臨床研究を開始
年 月期
年 月 再発白血病に対する 遺伝子治療の治験を国立がんセンター中央病院で開始 医療法人社団医聖会、タカラバイオの技術支援のもとにがん細胞免疫療法の治療を開始
分解酵素( )遺伝子を導入した細胞に、多剤耐性エイズウイルス臨床分離株に対する 抵抗性を賦与できることを確認
年 月 ヒト 細胞作製用試薬を発売
※ 年 月期以降は、事業年度( 月 日∼翌 月 日まで)での記載となっております。
年 月期
年 月 宝ヘルスケア株式会社 設立
年 月期
年 月 フコイダンサプリ 発売
月 クーガイモ 発売
年 月 株式会社アムスライフサイエンスと資本業務提携
年 月期
年 月 明日葉カルコン 発売
年 月 フコイダン〈カプセル〉発売
月 飲む寒天〈糖類ゼロ〉発売
年 大津市に中央研究所完成
年 ブナシメジの人工栽培に成功
年 国産初の遺伝子工学研究用試薬「制限酵素」 を発売
年 法による遺伝子増幅装置の国内独占 販売権獲得
年 宝生物工程(大連)有限公司 設立(中国大連市)
年 全世界にわたる広範囲の 関連特許ライセンスを取得
年 高効率遺伝子導入法であるレトロネクチン法を開発
年 設立(韓国ソウル市)
年 月期
年 月 タカラアグリ株式会社 設立( 年 月タカラバイオ(株)に 吸収合併)
年 月期
年 月 遺伝子治療研究用試薬「レトロネクチン 」を 全世界で発売開始
月 米国インディアナ大学においてレトロネクチン 法を用いた遺伝子治療の臨床研究を開始
年 月期
年 月 チップ作製装置と解析装置の販売を開始
年 月期
年 月 チップの販売を開始
宝焼酎「純」
タカラ チューハイ
加工業務用専用ブランド「京寶」
松竹梅「天」 全量芋焼酎
「一刻者」
松竹梅「白壁蔵」 〈生 純米〉 本格麦焼酎
「知心剣」
飲む寒天 〈カロリーオフ〉
将来見通しに関する注意事項
この報告書に記載されている、当社および当社グループの現在の計画、見通し、戦略、確信等のうち、歴史 的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得ら れた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの 仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、様々な要素によりこれら予測とは大きく 異なる結果となり得ることをご承知おきください。
実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、 競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知 的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与 える要素はこれらに限定されるものではありません。
わたしたち
TaKaRa
グループは、日本伝統の酒造りの発酵技術と最先端
のバイオ技術の革新を通じて、食生活や生活文化、ライフサイエンスに
おける新たな可能性を探求し、新たな価値を創出し続けることによって、
社会に貢献しています。
持株会社である宝ホールディングスは、酒類事業や調味料事業を展開
する宝酒造グループ、バイオ事業を展開するタカラバイオグループに
加え、健康食品事業の成長を加速させる役割を担う宝ヘルスケアを傘下
におさめ、グループ全社の経営を調整・統括し最大限の事業成果を追求
しています。
現在、
TaKaRa
グループは
2000
年に策定した
10
年間にわたる長期経営
構想「
TaKaRa Evolution -100
(「
TE-100
」)」のもと、
「 業績の進化 」
「事業の進化」
「経営の進化」
「風土・人財の進化」
「社会・環境行動の進化」
という
5
つの進化の実践に取り組んでいます。酒類・調味料事業を安定
した収益基盤と位置付け、バイオ事業と健康食品事業によりさらなる成
長の可能性を広げ、真の企業価値(
value
)の向上に努めていきます。
Contents
プロフィール
営業概況
特集 Strong Core, Steady Growth
社長インタビュー
事業概要
コーポレート・ガバナンス
役員
社会・環境活動
6年間の主要連結財務データ
ファクトシート
主要子会社データ
会社概要
宝ホールディングスの歴史
01
02
04
08
13
18
20
21
22
23
24
25
酒類・調味料
•
焼酎•
清酒•
ソフトアルコール飲料•
本みりん•
食品調味料•
原料用アルコールなど•
貨物運送業•
倉庫業•
流通加工業•
ラベル•
ポスター•
段ボールケース•
販促用品•
不動産賃貸•
健康食品など売上構成比
バイオ
•
研究用試薬•
理化学機器•
研究受託サービス•
遺伝子導入関連製品•
キノコ•
健康志向食品など物流
主要製品
その他
当期の売上高は、前期比
100.5%
の
192,790
百万円、営業利益は、前期比
104.1%
の
8,851
百万円となりました。
当社の事業は、酒類・調味料、バイオ、物流、その他の
4
つのセグメントから構成されています。このうち、酒類・調味
料セグメントが売上高の
82.7%
を占めており、
TaKaRa
グループの事業基盤を支えています。バイオ、物流、その他
各セグメントは、すべての売上高を合計しても構成比
17.3%
ですが、バイオ事業や健康食品事業など、将来の
TaKaRa
グループの飛躍につながる成長性を持っており、重要な役割を担っています。
営業概況
82.7%
9.5%
4.6%
3.2%
営
業
概
2009年3月期
売上高
192,790
百万円
(前期比
100.5%
)
営業利益
8,851
百万円
(前期比
104 .1%
)
営業概況
当期の当セグメントの売上高は、前期比101.7%の159,386百万円、売上構成比 は82.7%となりました。
高品質ブランドとして引き続き好調の「 一い っ こ も ん刻者 」が順調に売上を伸ばしたほか、 前期に納入価格の改定を実施したために一時的に減少していた甲類焼酎大型容器 商品の売上が回復しました。また、ドライ系チューハイの「 焼酎ハイボール 」や、果 汁系チューハイの「直搾り」も売上を伸ばしました。
利益面では、原材料価格の高騰や、昨秋以降の経済減速の影響がありましたが、 コストダウンや利益マネジメントの徹底を行うことで、営業利益は前期比103.6% の8,481百万円と増益を達成しました。
当期の当セグメントの売上高は、前期比93.0%の18,402百万円、売上構成比 は9.5%となりました。
医食品バイオ分野においてキノコ関連製品の売上高が増加しましたが、主力製品 である研究用試薬の売上高が円高の影響で減少したほか、質量分析機器などの大型 機器の受注減、遺伝子医療関連特許実施許諾対価料や臨床研究の受託サービスの 売上減少などにより、減収となりました。
利益面では、クロンテック社製品の中国への製造移管効果などによって原価率が 改善しましたが、円高の影響による売上高の減少が大きく、売上総利益が減少し、 営業利益は前期比76.7%の437百万円となりました。
当期の当セグメントの売上高は、前期比100.2%の8,779百万円、売上構成比 は4.6%となりました。
期前半の原油高騰に伴う軽油価格上昇の影響や、同業他社との価格競争激化など の影響を受けましたが、宝酒造の物流総代理店として業務の効率化努力を進めると ともに外部販売の拡大に注力したことにより、増収となりました。
利益面では、期前半の燃油価格高騰の影響を受け、原価率が悪化しましたが、経 費削減努力によって販売費及び一般管理費を抑制し、営業利益は前期比107.6% の482百万円となりました。
※ 当セグメントは宝酒造グループの子会社が行う事業であり、2007年3月期までは酒類・食品(現:酒類・調味料)
セグメントに含めておりましたが、金銭的重要性が増したため、2008年3月期より独立セグメントといたしました。
当期の当セグメントの売上高は、前期比95.1%の6,222百万円、売上構成比 は3.2%となりました。
健康食品事業、印刷事業および不動産賃貸事業を中心に展開する中、健康食品事 業でフコイダンを中心に通販ル ートの顧客数が大幅に増加しましたが、バルク・ OEMにおいて売上高が大幅に減少したため、減収となりました。
利益面では、健康食品事業の営業損失が減少し、営業利益は前期比496.0%の 117百万円となりました。
売上高 営業利益 概況
2007 2008 2009 167,665
156,780159,386
(百万円)
2007 2008 2009 7,697 8,187
8,481
(百万円)
2007 2008 2009 5,977
8,762 8,779
2007 2008 2009 4,318
6,540 6,222
(百万円)
2007 2008 2009 485
23 117
(百万円) (百万円)
2007 2008 2009 455 448
482
(百万円)
2007 2008 2009 20,574
19,793 18,402
(百万円)
2007 2008 2009 -205
570 437
(百万円)
2007 2008 2009 198,535 191,878192,790
売上高(百万円)
2007 2008 2009 7,660
8,506 8,851
営業利益(百万円)
営
業
概
Strong
Core
強固に安定した基盤事業
宝酒造
特集
Strong Core, Steady Growth
本格焼酎における、さらなる高みを目指して
全量芋焼酎「一い っ こ も ん刻者」の上市から
3
年。本格焼酎市場における「一刻者」の躍進とともに、次なる本格焼酎の開発に向けた挑戦が始まっていました。
2008
年8
月に業務用ルート限定で新発売された、本格麦焼酎「知心剣」です。
麦焼酎は、本格焼酎市場において
40%
以上のシェアを占める、最も大きなカテゴリー。いわば本格焼酎の主戦場とも言える存在です。成長著しい芋焼酎カテゴリーにおける「 一刻者 」成功の 自信と、開発を通じて培われた造りへのこだわりが、次なる本格焼酎カテゴリーの攻略に向けた 挑戦を後押ししました。
真摯なこだわりが生んだ、麦本来の香りと味わい
「一刻者」は、芋と芋麹だけで造る 芋
100%
であることにこだわって開発されました。そして、 良質な芋麹造りにこだわった結果、芋本来の甘い香りとすっきりとした上品な味わいを実現しま した。この焼酎造りに対するこだわりは、「知心剣 」においても継続され、麦本来の香りと味わい を目指して4
年2
ヶ月もの開発期間が費やされました。原料には安全・安心の国産二条大麦を
100%
使用。仕込には、黒麹を用いた全量麦麹仕込を採 用しています。全量麦麹仕込は、一般的な製法に比べて時間がかかるうえ、同じ原材料の量から 収得できるアルコール量も少ない贅沢な仕込です。しかしながら、麦の深い味わいを引き出すた め、手間暇かけることをためらいませんでした。また、黒麹を使用することで、さらに甘みのあ る深い味わいに厚みを持たせました。こだわりは、原料や仕込にとどまりません。焼酎の品質にとって、蒸留の仕方や貯蔵の方法は、 もろみの出来栄えにも劣らない重要な要素です。一般的な蒸留方法には、軽やかですっきりとし た味わいに仕上がる減圧蒸留と、原料の風味が豊かになるものの焦げ臭がついてしまう常圧蒸 留の
2
種類の方法がありますが、「知心剣」造りに採用された蒸留方法は、一般的な常圧蒸留よりも低い温度で蒸留する独自の低温蒸留法。麦本来の味わいを活かしつつ、焦げ臭や麦のいがらっ ぽさを抑えるために、蒸留方法にこだわりました。また、独自の貯蔵法により蒸留後の焼酎に眠 る麦本来の香りを最大限に引き出しました。
「しらしんけん」とは、大分の方言で「一生懸命」のこと。その名はまさに、酒造りに対する姿勢 を体現しているのです。
本格焼酎 原料別構成比
(2008年 課税移出数量) 43.2%
39.8% 10.9%
2.6% 3.5%
本格麦焼酎「知
し ら し ん け ん心剣」
TaKaRa
グループの収益基盤である宝酒造は、
持続的な成長を実現するため、
差別化されたブランドの開発・育成を続けています。
「知心剣」ができるまで
国産二条大麦 国産二条大麦
蒸し・冷却
黒麹▲ 黒麹▲
麦麹
酵母▲
一次仕込
二次仕込
発酵もろみ
独自の低温蒸留
独自の貯蔵
割水・精製
=当社のこだわり 麦麹
単式蒸留機 「一刻者」
特集
特集
蔵づくりから始めた酒造り
1975
年以来縮小傾向にあり、高級酒と経済酒への二極分化が進む清酒市場。この状況を打開すべく、
1998
年から新たな蔵づくりが始められました。それは、
1954
年から酒造りを行ってきた神戸市東灘区の灘工場を、高品質な清酒のみを造る蔵へと生まれ変わらせる構想で、時代を超えて愛され続ける「本当に旨くてよい酒 」を求めて、蔵 づくりから取り組むという業界でも過去類を見ない規模のもの。蔵人が長年培ってきた「伝統的な 手造りの技 」を採り入れた酒造りを行う、という観点から設備の選定や開発が行われ、
2001
年に「白壁蔵」として生まれ変わって以来、最高品質かつ個性豊かな商品を次々と生み出しています。 蔵づくりの開始から
10
年が経った2008
年9
月、松竹梅「白壁蔵」〈生 純米〉が上市されました。〈生 純米〉は、酵母の増殖に適した環境を、微生物の働きを巧みに利用してつくりだすとい う、江戸時代から続く伝統技法「 生 造り」で仕込まれた清酒です。生 造りで仕込まれた清酒 は、清酒造りに必要な乳酸を自然につくりだすことで芯のしっかりとした、まろやかでやわらか い味わいになります。
飲んだ瞬間にその酒を造った人たちの顔、その酒が生まれた蔵の姿を想いめぐらすことので きるような酒を造ること。この目標に向かい、慎重に、誠実に、その手を働かせて松竹梅「白壁蔵」 〈生 純米〉は造られています。白壁蔵では、飲みごたえがあって、飲み飽きのしない、飲み続け
ることのできる酒を、飲み手の顔を想いめぐらしながら、連綿と造り続けてまいります。
お客様の「いきいき」にとって必要な企業であり続けたい。当社グ ループは安全・安心な商品を送り届け、お客様の「いきいき」とした 生活に貢献することが、最大の社会的責任であると考えています。 この考えは、行動規準『消費者のいきいきは、私のいきいき 』として 明文化され、社員一人ひとりがこの姿勢を基本に、消費者の皆様の 視点を第一に考えた商品をご提供していくことを目指しています。 安全・安心な商品をお届けするためには、体制づくりがなにより も大切なこと。宝酒造では、2000年に全工場でISO9002( 現: ISO9001)の認証取得を完了しました。原料受入から出荷にいた
るまで、品質検査に合格したものだけが後工程に進み出荷されま す。製品検査においては、自動検査装置による異物検査や、検査士 による目視検査や官能検査のほか、最新の分析装置を利用した成 分分析も実施して、商品の安全と品質の確保に努めています。 原料調達においては、信頼できる調達先を選定し、すべての原料 について「品質保証書 」を入手し安全性を確認するとともに、由来や 産地などの詳細な情報をデータベースで管理しています。 今後も、品質管理の水準をさらにレベルを上げて、安全・安心な 商品を提供してまいります。
松竹梅「白
し ら か べ ぐ ら壁蔵」
〈生
き も と純米〉
創業以来続く丹精こめた酒造りは、
日々進歩する「あるべき姿」に向け、
妥協なき挑戦を続けています。
信頼される商品をつくり続けるために
生 造り( 摺り)の様子
造り酒屋のイメージを残した「白壁蔵」の外観 特
集
S
tr
o
n
g
C
o
re
, S
te
a
d
y
G
ro
w
Steady
Growth
着実に進展を見せる成長事業
タカラバイオ
特集
Strong Core, Steady Growth
実用化が視野に入った遺伝子医療
1967
年に発酵工学の研究から開始され、1979
年に国産初となる遺伝子工学研究用の制限酵素を発売したのを期に、遺伝子工学研究分野へ進出したバイオ事業。この決断は、発酵技術を基 本にした医薬品開発から、遺伝子を中心としたバイオ事業へと舵を切ることを意味しました。
1995
年にはレトロネクチン法を開発し、遺伝子医療分野へ進出。その遺伝子医療も治験段階を迎え、実用化が視野に入りつつあります。
2008
年10
月、国立がんセンター中央病院において、再発白血病などを対象とした体外遺伝子 治療の治験が国内で初めて開始されました。再発白血病などを対象とした体外遺伝子治療とは、 ドナーから採取したリンパ球にHSV-TK
遺伝子を体外で導入し、患者さんへのドナーリンパ球輸注療法に使用するというもの。これは国内初の快挙で、我が国における遺伝子治療や細胞医療 の足場づくりにつながることが期待されています。
中核技術であるレトロネクチン®を用いたリンパ球の拡大培養法によるがん細胞免疫療法で
は、
2009
年4
月、消化器がんおよび肺がんを対象に、京都府立医科大学で臨床研究が開始され ました。今後、京都府立医科大学と共同で、レトロネクチン®を用いたがん細胞免疫療法に温熱療法などを組み合わせ、より治療効果の高いがん細胞免疫療法の臨床開発を進めていきます。 今後も引き続き、臨床試験を実施し、科学的な安全性と有効性が担保された質の高い医療の確 立に向け邁進してまいります。
遺伝子治療・細胞医療の商業化に向けて
着実に歩み続けるタカラバイオ。
次なる成長分野、ヒト
iPS
細胞の領域においても、
前進を続けています。
遺伝子医療分野におけるタカラバイオの中核技術
1995年に開発されたレトロネクチン法は、遺伝子治療における臨床研究の世界標準として、 今日の遺伝子治療、および細胞医療の進歩に貢献しています。全世界の公的な医療機関での
40を超える臨床研究で採用され、海外の民間企業4社へのライセンスアウトも行っています。
1.レトロネクチン法
レトロネクチン®とは、ヒトフィブロネクチンを改良した組換えタンパク質です。標的細胞
とウイルスベクターの両者に対して特異的相互作用を持つことにより、レトロネクチン®
上で、レトロウイルスと標的細胞が密接に接触し、遺伝子導入効率が上がると考えられて います。レトロウイルスベクターを用いた高効率遺伝子導入法であるレトロネクチン法は、 様々な医療機関や民間企業での遺伝子治療臨床研究で採用されており、体外遺伝子治療の スタンダードになりつつあります。
2.レトロネクチン®を用いたリンパ球の拡大培養法
リンパ 球の拡大培養は、遺伝子治療や細胞医療に用いられており、レトロネクチン拡大培 養法とは、ヒトリンパ球の拡大培養の際に、インターロイキン2および抗CD3モノクロー ナル抗体に加え、レトロネクチン®を併用するものです。この結果、生体内での生存能力が
高く、抗原認識能も高いナイーブT細胞を多く含む細胞集団が得られます。
レトロネクチン®を用いる遺伝子治療プロトコル
レトロネクチン®
治療用遺伝子が 導入された 血球系細胞
レトロネクチン®をコートした
培養容器上で遺伝子導入
血球系細胞
導入する遺伝子 患者へ戻す 患者から採取
組換えレトロウイルス
細胞・遺伝子治療センター
特集
特集
タカラバイオが開発を進めてきた、昆布「フコイダン」、寒天「オリゴ糖」、明日葉「カルコン」、 キノコ「 テルペン」、ボタンボウフウ、トゲドコロなどの
TaKaRa
グループの持つ様々な独自素材を、安心かつ安全な健康志向食品として市場に届けることで、お客様の健康で生き生きした生活 を応援します。まだ事業規模は小さいものの、通信販売を最も重要な販路として注力し、より幅 広い顧客との接点拡大に努めて、収益の拡大を目指しています。
宝ヘルスケア
宝ヘルスケアではタカラバイオの技術を利用した
健康志向食品の製品開発や販売を強化し、
健康食品事業を将来の成長事業へと導きます。
遺伝子治療 対象疾患 地域 提携先
HSV-TK遺伝子治療
(ドナーリンパ球輸注療法) ※治験
再発白血病 日本 国立がんセンター中央病院
HSV-TK遺伝子治療
(ハプロadd-back) 高リスク造血器悪性腫瘍 日本 国立がんセンター中央病院
TCR遺伝子治療 食道がん 日本 三重大学医学部
MazF遺伝子治療 エイズ 日本 医薬基盤研究所
霊長類医科学研究センター
細胞医療 対象疾患 地域 提携先
がん免疫再建療法 多発性骨髄腫、
頭頚部がん、 食道がん、卵巣がん
日本 三重大学医学部
がん細胞免疫療法 消化器がん、
肺がん 日本 京都府立医科大学
がん細胞免疫療法 腎がん 中国 中国医学科学院がん病院
がん細胞免疫療法 難治性がん 中国 天津医科大学
天津市腫瘍病院
がん細胞免疫療法 肝細胞がん 中国 中山大学がんセンター
レトロネクチン法が加速する再生医療の進歩
レトロネクチン法は、再生医療領域においても活用の道が開かれつつあります。細胞に高い効 率で遺伝子を導入する技術であるレトロネクチン法を用いることで、従来に比べて
10
∼30
倍 の効率でヒトiPS
細胞を作製できることが発見されました。従来法では、iPS
細胞の誘導効率は 非常に低く、研究を行う上での障害となっていました。この成果を製品に結びつけ、
2009
年3
月、ヒトiPS
細胞作製用試薬を発売。また、同時に本試薬を使用したレトロウイルスベクター作製の受託サービスも開始しています。タカラバイオで は、
iPS
細胞作製に有用な製品・技術を多数保有しており、今後もiPS
細胞関連の研究をサポートしてまいります。
タカラバイオグループが実施している臨床開発プロジェクト
ガゴメ昆布のヌメリ成分「フコイダン」
特
集
S
tr
o
n
g
C
o
re
, S
te
a
d
y
G
ro
w
当期の
TaKaRa
グループ( 以下、当社グループ )の連結業績は、売上高が1,927
億90
百万円( 前期比
0.5%
増 )となりました。売上総利益は、期前半の原材料価格高騰に より減少しましたが、利益マネジメントを徹底し、販売費及び一般管理費を削減したこ とにより、営業利益は88
億51
百万円(前期比4.1%
増)と、3
期連続の増益を達成する ことができました。経常利益は、前期に一時的な要因によって増加した持分法投資利益 の減少や、急激な円高による為替差損の発生により、87
億1
百万円( 前期比4.6%
減 )となりました。当期純利益は、株価下落による投資有価証券評価損による特別損失が 発生しましたが、過去に減損処理した固定資産の売却による繰延税金資産の計上に伴 い法人税が減少したことにより、
56
億39
百万円( 前期比21.1%
増 )と、2
期連続の増益を達成することができました。
当期の、当社グループの主たる事業である酒類・調味料事業においては、前期に納入 価格を見直した甲類焼酎大型容器商品の売上回復や、全量芋焼酎「 一い っ こ も ん刻者 」の伸長など により増収となりましたが、期後半より顕著となった景気後退により、外食需要の冷え 込み、低価格商品への需要のシフトといった逆風が強まりました。加えて、当期は「 食 の安全 」を揺るがす事件が相次ぎ、お客様の食に対する安全・安心志向がさらに高まり を見せた一年でした。
一方、当社の次なる飛躍を担うバイオ事業については、当期は為替変動による円換 算ベースでの売上の減少や、米国景気後退による研究用試薬の需要減などにより減収 となりましたが、足元ではバイオテクノロジー研究開発に対する支援市場が順調に拡 大しており、遺伝子医療においても、臨床応用案件が拡大し、再生医療実用化への展望 が着実に開けつつあるなど、バイオ関連市場はさらなる広がりを見せています。
社長インタビュー
宝ホールディングス株式会社代表取締役社長 大宮
久
,
,
厳しい市場環境の中、増収を確保
するとともに、
3
期連続の増益を
達成することができました
,,
グループを取り巻く事業環境に対する認識、および、
2009
年
3
月期(以下、当期)の業績について
お聞かせください。
Q1.
社長イ
ンタビ
社長インタビュー
TaKaRa
グループ
第
7
次中期経営計画
成長投資と株主還元を通じ、中核事業の持続的安定成長と、
成長事業育成の加速を実現し、企業価値の向上を目指す
基本方針
財務戦略
(※1)以下の式で算出します。
株主還元性向= 株主還元総額(配当総額+自己株式取得額)
みなし連結当期純利益※2 ≧ 50%
(※2)みなし連結当期純利益=(連結経常利益−受取利息・配当金+支払利息)×(1−法定実効税率)
100
億円
以上の実施
(これまでの2倍規模)
100
億円
以上
成長のための投資
3ヵ年累計
株主還元総額
3ヵ年累計
50%
の設定
※1株主還元性向
下限値
既存事業における通常の投資に加え、成長のための投資に資金を投下し、そして積極的な株主還元を実施する。
3
年間の各事業の位置付け
将来、TaKaRaグル ープの収益 の柱となるような成長事業と して確立できるよう、事業基盤 の構築に注力する。
健康食品事業
遺伝子医療の商業化の加速と、 それを支える収益基盤の強化を 行 い、将 来 キャッシュフロー の 拡大を図る。
バイオ事業
持続的に安定した利益を創出し、確固たるキャッ シュフローを下支えする。同時に、成長分野に関 しては、成長事業への道筋を明らかにし、将来 キャッシュフローを明確にしていく。
酒類・調味料事業
TaKaRaグループ連結で、2011年3月期売上高2,000億円以上、経常利益100億 円以上を目指します。また、利益をあげ自己資本をコントロールすることで、自己 資本利益率の改善に努めます。
宝酒造グループ
2011年3月期売上高
1,750
億円
以上 経常利益80
億円
以上タカラバイオグループ
2011年3月期売上高
190
億円
経常利益8
億円
※3宝ヘルスケア
タカラバイオの技術を活かした商品における通信販売顧客の獲得を最優 先の戦略として活動する。
定量目標
(TaKaRaグループ)175000 0 185,000 190,000 195,000 200,000
2008/3 2009/3 2010/3 2011/3 (百万円)
(予想) (目標)
(※3)タカラバイオグループでは、事業環境を鑑み毎年3ヵ年の事業計画を更新しています。2009年5月に発表した最新の中期経営計画では、最終年度(2012年3月期 )の 定量目標として売上高200億円、経常利益10億円を掲げています。
社長イ
ンタビ
社長インタビュー
第
7
次中計では、各事業セグメントにおいて戦略目標を定めており、酒類・調味料事業では、「国内酒類事業の収益力の維持・向上」と「国内外の伸びる市場へのチャレンジ」 を目指しています。
「国内酒類事業の収益力の維持・向上」に関して、当期は想定以上の原材料高騰があり ましたが、コストダウンを行うとともに、利益マネジメントを徹底しながら売上を伸ばし、 増収増益を達成したという点で一定の成果をあげることができたと認識しています。 商品面では、品質訴求商品の旗頭である全量芋焼酎「 一い っ こ も ん刻者 」のブランド育成が順調 に進む中、本格焼酎市場の
4
割程度を占める麦焼酎分野へ、本格麦焼酎「 知しらしんけん心剣 」を業 務用ルート限定で投入しました。「 知心剣 」は、開発に4
年2
ヶ月もの歳月を費やした こだわりの本格麦焼酎で、「 一刻者 」に次ぐ柱となるよう、じっくりと育成を行う商品 として位置付けています。また、年々消費量が目減りする国内清酒市場の巻き返しを 図るべく、白壁蔵シリーズの旗艦商品として、松竹梅「白しらかべぐら壁蔵 」〈生きもと純米〉を市場投入 しました。積極的な事業展開を行う一方で、お客様の当社商品へのご信頼をより強固なものと すべく、各工場において、質量分析装置などを用いた原料・製品の分析を強化するなど 品質管理体制の一層の強化にも取り組みました。今後は、北京・カリフォルニアの工場 においても国内と同水準の品質管理体制を敷く予定です。
一方、「 国内外の伸びる市場へのチャレンジ 」に関しては、不況の影響で十分な成長 投資が行えず、海外事業と加工業務用調味料事業において十分な成長を果たすことが できませんでした。
バイオ事業では、「 遺伝子工学研究分野の事業拡大・安定化 」「 医食品バイオ分野の 収益改善 」「 遺伝子医療分野における研究開発の推進 」の三点を戦略目標として設定し ています。
当期の成果として、遺伝子医療分野では、再発白血病を対象とした国内初の体外遺 伝子治療の治験を国立がんセンター中央病院で開始しました。この動きは、商業化に 向けた大きな前進を意味します。
また、遺伝子工学研究分野では、クロンテック社製品の製造を中国( 大連 )に移管し た効果などによって粗利率を向上させ、医食品バイオ分野では、キノコ関連製品の売上 を順調に拡大させるなど、安定的な事業基盤の構築においても 一定の成果をあげる ことができたと認識しています。
将来の当社グループの収益の柱として期待する健康食品事業では、主力商品「 フコ イダン 」関連商品が通信販売顧客増を牽引しましたが、成長スピードの面で課題を残 しました。
このように、各事業とも一定の成果をあげたものの、第
7
次中計最終年度の財務目標 として掲げる「2011
年3
月期売上高2,000
億円以上、経常利益100
億円以上 」の達成 に向けて不可欠な成長戦略が十分とは言えない結果であったと認識しています。 一方で、厳しい経営環境にありながら、経営の安全性を維持しつつ、積極的な株主還 元を実施できたことは、ひとつの成果であると考えています。,
,
各事業の戦略や業績については
一定の成果を達成できたものの、
第
7
次中計最終年度の財務目標を
達成するための成長戦略には課題
を残したと認識しています
,,
第
7
次中期経営計画(以下、第
7
次中計)の初年度が終了しました。
進捗状況に対する評価をお聞かせください。
Q2.
社長イ
ンタビ
社長インタビュー
不況という足元の状況だけを見るのではなく、長期と短期のトレンドを見据えつつ、 逆境をビジネスチャンスに転じる発想と戦略が必要であると考えています。
酒類・調味料事業を取り巻く環境は、長期的に見ると、人口減少・少子高齢化による 消費量の減少や企業間競争のさらなる激化が予想され、このような環境に対応する ためには、お客様のこだわりを刺激する品質訴求ブランドをじっくりと、時間をかけて 強化・育成していくことが必要です。一方で、短期的に見ると、金融危機以降の景気低迷 に伴うお客様の生活防衛意識の高まりから、単価の安い商品の需要が拡大しています。 こうした低単価需要に対しては、利益マネジメントを徹底しながら、量販系スタンダー ド商品の販売を強化して「 量の確保 」を行うことが必要となります。こうした認識の もと、今期の国内酒類事業では、品質訴求ブランドとスタンダード商品双方の収益力を さらに向上させる施策を行い、長期・短期それぞれの市場で勝てる強いブランドを育成 してまいります。
加えて、海外における事業拡大に向けた基盤強化に取り組みます。現在は米国経済が 低迷していますが、近い将来には必ず回復すると考えています。また、健康志向の高ま りから、日本食に対する認知が拡大し、日本酒への関心も高まっているというトレンド があります。米国経済が低迷する現在こそ、長期トレンドを見据えて準備を行うチャン スであると考えています。具体的な施策としては、米国宝酒造( カリフォルニア )で清 酒を現地生産している利点を活かし、西海岸の米国系食品スーパーにおける取扱量拡 大を目指すとともに、ニューヨーク支店を拠点に東海岸の米国系リカーストアに向け た直接営業を加速するなど、新たな販売チャネル開拓による清酒の拡販を目指します。 また、米国拠点からカナダ、欧州市場に向けた輸出も強化します。
国内の伸びる市場として位置付けている加工業務用調味料については、機能性と、少 量使用でも高い調味効果が得られる経済性を備えた商品ラインナップを拡充し、酒類調 味料と食品調味料の両輪で新規大口顧客の開拓と既存顧客の取扱品目増を目指します。 以上の施策により、今期の宝酒造グループは、当期比
0.5%
増となる1,702
億円の売上を計画しています。今期は低価格商品への需要が高まるため、販売促進費を増加させる計 画ですが、
14
億円超のコストダウン施策を行うことで、当期並みの営業利益を目指します。 バイオ事業では、遺伝子工学研究分野において、新製品開発の加速と価格競争力の 強化などによって技術基盤と収益基盤を一層強化し、医食品バイオ分野においては、健 康志向食品の売上拡大と、ハタケシメジ・ホンシメジの生産技術力向上などによって収 益力の強化を目指します。また、これらの両分野によって事業基盤を固めながら、長期 的な成長分野として位置付ける遺伝子医療分野においては、遺伝子治療、細胞医療の 早期商業化を目指し、臨床開発をさらに加速してまいります。以上の施策を踏まえ、今期のタカラバイオグループは、売上高については、円高の 影響で海外売上高が目減りすることから当期を若干下回るものと予想していますが、 コストダウンや、その他経費の削減により営業増益を見込んでいます。
健康食品事業を行う宝ヘルスケア社においては、「
TaKaRa
フコイダンサプリ50
」に広告宣伝費を集中投下して顧客の獲得を目指すとともに、タカラバイオの研究成果を 訴求する広告展開によって「 明日葉 」関連商品のブランド育成を行うなど、事業の成長 スピード加速に向けた施策を行ってまいります。
,
,
長期と短期のトレンドを見据え、
酒類・調味料事業では、品質訴求
ブランドの強化・育成とともに、
量 販 系スタンダード商品の販 売
強化を行います。バイオ事業では、
遺伝子治療、細胞医療の早期商業
化を目指し、臨床開発をさらに加
速させていきます
,,
第
7
次中計
2
年目の
2010
年
3
月期(以下、今期)の事業環境の見通しと取り組みについて
お聞かせください。
Q3.
社長イ
ンタビ
社長インタビュー
今期の当社グループ連結業績目標は、売上高が
1,932
億円( 当期比0.2%
増 )、営業利益は
89
億円( 当期比0.6%
増 )の4
期連続営業増益を目指します。経常利益は90
億円(当期比
3.4%
増)、純利益につきましては、当期は税効果会計のプラス要因があったため、当期比
11.3%
減の50
億円となる見込みです。
2000
年にスタートしたTE-100
では、「酒類・調味料事業で安定した収益基盤をつくり、バイオ事業で飛躍的な成長を遂げる 」という長期構想を持ち、
2002
年には、酒類・調味料事業とバイオ事業を分社化することで、この構想を加速させる体制を整えました。 各事業を振り返りますと、酒類・調味料事業を行う宝酒造グループでは、息の長い ブランド育成や販路の開拓を継続してきた結果、複数の強いブランドを持ち、様々な販 路に対して柔軟な売り方ができ、不況下においても着実に利益をあげることができる 企業体質となりました。その結果、
3
期連続の営業増益を達成し、グループの基盤事業 としての安定性を強固にできたものと評価しています。一方、バイオ事業を行うタカラバイオグループでは、
2004
年12
月にタカラバイオ の上場を果たしたほか、米国の研究用試薬メーカーであるクロンテック社の買収によっ て事業基盤に厚みを持たせ、当期には2
期連続の営業黒字を達成しました。これによっ て「バイオ事業で飛躍的な成長を遂げる」という長期構想の実現に向けて布石を打つこ とができたと考えています。次のステージは、遺伝子治療・細胞医療の商業化です。長期構想を現実のものにする べく、引き続き、さらなる臨床開発を進めていきます。
当社グループでは、中長期的な視野のもと、グループ全体の事業基盤の強化と利益 成長の実現による、企業価値と株主利益の最大化を目指して利益配分を行っています。 具体的な還元方針としては、配当と自己株式の取得による株主還元性向の下限値 (
50%
)を設定し、利益を還元しています。当期の配当は、前期同様
1
株8
円50
銭とさせて頂きましたので、「株主還元総額」は、配当総額
18
億10
百万円と自己株式の取得21
億67
百万円を合算し、39
億77
百万円 となり、株主還元性向は79%
となりました。この実績は、第7
次中計で掲げた3
ヵ年累 計還元総額100
億円以上に向けて順調なスタートであり、株主還元性向50%
以上とい う還元方針を大きく上回るものでありました。今期も配当と自己株式の取得によって、株主の皆様に積極的な還元を実施する予定 です。
今後とも、第
7
次中計の目標必達に向け、全社を挙げてグループの企業価値向上に努 めてまいります。株主の皆様の一層のご支持を賜りたく、お願い申し上げます。2009
年7
月 代表取締役社長,
持株会社体制へ移行し、酒類・
,
調味料事業では、基盤事業とし
ての安定性を強固にできました。
バイオ事業では、飛躍のための
布石を打つことはできましたが、
今後さらなる成長が必要です
,,
長期経営構想「
TaKaRa Evolution-100
(以下、
TE-100
)」の終了年である、
2010
年が迫ってきて
いますが、当初掲げた目標に対する達成度合いについてお聞かせください。
Q4.
,
,
当期の配当は、前期と同額の
1
株
当たり
8
円
50
銭とさせて頂きまし
た。さらに、自己株式の取得も実施
することで、第
7
次中計で掲げた株
主還元の実行に努めました
,,
最後に、株主還元の考えについて、お聞かせください。
Q5.
社長イ
ンタビ
持株会社・宝ホールディングスの傘下には、酒類事業や調味料事業を展開する宝酒造グループ、
バイオ事業を展開するタカラバイオグループ、健康食品事業の成長を担う宝ヘルスケアがあります。
事業概要
Working for Harmony among Nature, Society, and People
宝酒造グループ
宝ヘルスケア株式会社
(2006年9月設立)
タカラバイオグループ
機能会社グループ
「酒類・調味料事業で安定した収益基盤をつくり、
バイオ事業と健康食品事業で飛躍的な成長を遂げる」という方針のもと、
成長軌道へ向けた戦略を遂行しています。
宝酒造グループ
本格麦焼酎「知し ら し ん け ん心剣」を 業務用ルート限定で発売
2008年8月、麦本来の香りと味わいが特 徴の、本格麦焼酎「知心剣」を発売
宝ヘルスケア株式会社
TaKaRa
フコイダン〈カプセル〉を発売
2009年2月、ガゴメ昆布「 フコイダン 」を
1粒あたり100mg配合したカプセルを発売
タカラバイオグループ
国立がんセンター中央病院にて、 再発白血病を対象とした遺伝子 治療の治験を開始
2008年10月、国内で初めて再発白血病 を対象としたHSV-TK遺伝子治療の治験 を、国立がんセンターと共同で開始
グループ会社のトピックス
(
2009
年
3
月期)
事
業
概
昭和初期の木製看板
TaKaRa
グループのコア事業である酒類・調味料事業の歴史は、
1842
(天保
13
)年までさかのぼります。以来
160
有余年にわたり、時代や消費者が求め
る価値観や嗜好に対して、常に独創的で確かな技術に裏づけられた安心でき
る商品を提供することを使命に活動を続けています。その商品カテゴリー
は、焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、ワイン、ウイスキー、中国酒、調味料、
原料用アルコールなど幅広く展開しており、また日本国内のみならず、米国、
中国、英国スコットランドなどの子会社を通じて、グローバルな事業展開を
行っています。
宝酒造グループ
長年培ってきた独自の蒸留技術や貯蔵技術に よって、時代が求める焼酎を追求し、市場を創造し 続けることで、焼酎市場の発展に貢献してきまし た。甲類焼酎では、発売から
30
年以上のロングセラーを続ける 宝焼酎「 純 」をはじめ、伝統と安心 の焼酎
No.1
ブランド 宝焼酎 など、品質に支えられたブランドによりトップシェアを堅持してい ます。また、芋
100%
にこだわった 全量芋焼酎 「一い っ こ も ん刻者」、麦本来の味わいを追求した 本格麦焼酎 「知しらしんけん心剣」など、様々な原料において独自の技術による品質にこだわった焼酎を発売・育成し、本格焼 酎市場においても確固たる地位を築いています。
焼酎
松竹梅 は、「よろこびの清酒 」として高品質な イメージにより成長を遂げ、慶祝・贈答市場におけ るトップブランドとして磐石な地位を確立してい ます。ソフトパック市場においても、二段酵母仕込 によるコクとキレを追求した 松竹梅「天」が多く のお客様からご支持をいただいています。また、
松竹梅「 白壁蔵 」〈生きもと純米〉 など特定名称酒に ついては、伝統的な手造りの原理を再現した最新 鋭の設備と、人の手で行う酒造りの両方を併せも つ兵庫県の灘にある白壁蔵を中心に製造してい ます。「本当に旨くてよい酒とは何か 」を徹底的に
追求し、これからも造りや原材料にこだわり、お客 様に満足していただける高品質で個性的な商品を 提案していきます。
清酒
2007 2008 2009 78,037
73,679 76,783
売上高 (百万円)
2007 2008 2009 24,181 23,777 22,561
売上高 (百万円)
事業概要
事
業
概
1984
年に日本初の缶入りチューハイとして衝撃的なデビューを飾った タカラ
can
チューハイは、時代を捉えた商品として、その後の缶チューハ イ市場をリードするとともに、厳選された「 焼酎 」 「果汁」「水」と確かな技術に裏づけられたこだわり
の品質は、今も多くのお客様からの高いご支持を いただいています。また、「 ストレート混濁果汁 」 を使用し、果汁のおいしさに徹底的にこだわった
タカラ
CAN
チューハイ「 直搾り 」や、下町の大衆酒場で愛される辛口チューハイの味わいを追求し た
TaKaRa
「 焼酎ハイボール 」、糖類不使用で果汁
50%
の おいしいチューハイ など、お客様の様々な嗜好にお応えできるこだわりの商品を開発、 育成していきます。
日本食のグローバル化に伴い、現在、欧米やアジアを中心に世界
40
カ国以上の 国々で、清酒「松竹梅」をはじめとするTaKaRa
製品が親しまれています。米国 全土および欧州向けの清酒やみりんなどを製造・販売する米国宝酒造(株)、バー ボンウイスキー ブラントン を扱うエイジ・インターナショナル社(米国)、スコッ チウイスキーの製造・販売を行うトマーチン社(英国スコットランド)、中国で清 酒やみりん、焼酎の製造・販売を行う宝酒造食品有限公司の4
社を軸に、各拠点のネットワークを相互に活用しながら、より効果的な活動を目指すとともに、国際 的な事業展開を積極的に進めていきます。
海外
米国宝酒造(株)
「お酒のチカラでもっとおいしく 」をテーマに、 本みりんのトップブランドとして日本の食文化とと もに進化・発展を続けてきた タカラ本みりん や、 素材の生臭みを消し、料理に深いコクとうまみを与 える 料理のための清酒 など、料理をおいしく、 食卓を豊かにする様々な酒類調味料をご提案して います。また、伸張する中食市場に向けては、お惣 菜や加工食品などに適した酒類調味料やだし調味 料など、加工業務用専用の「京寶 」ブランドをはじ めとする商品を取り揃えるとともに、食品分析や
アルコールの調理効果研究、レシピ 開発などお客 様とともに様々な課題解決に取り組んでいます。 これからもお客様のニーズにお応えしながら、食の 新たな価値創造を支援していきます。
調味料
ソフトアルコール飲料
2007 2008 2009 21,193 21,626 21,544
売上高 (百万円)
2007 2008 2009 19,332 19,934 20,569
売上高 (百万円)
事業概要
事
業
概
事業概要
TaKaRa
グループのバイオ事業の使命は、バイオテクノロジーを利用した
遺伝子治療などの革新的なバイオ技術の開発を通じて、人々の健康に貢献す
ることにあります。バイオテクノロジーの研究によって生み出される遺伝子
医療は、人々の健康と生命を守るためにあります。その実現のため、タカラ
バイオグループでは、技術および収益の基盤である「 遺伝子工学研究分野 」
を成長させる一方、「 医食品バイオ分野 」を第
2
の安定収益事業に育成し、
「 遺伝子医療分野 」に経営資源を投入することで、遺伝子治療・細胞医療の
商業化を目指しています。
タカラバイオグル ープ
世界のバイオ研究者を対象に、研究用試薬およ び理化学機器の製造販売や研究受託サービスなど を提供しています。
研究用試薬・理化学機器においては、遺伝子増幅 法として幅広く利用されている
PCR
法に関するライセンスを受け、高い正確性、優れた伸長性およ び確実性を併せもつ
PCR
酵素や、伸長性に優れた逆転写酵素など、市場のニーズにマッチした製品 の開発を進め、全世界に提供しています。
2005
年
9
月には米国クロンテック社を買収し、研究用試薬のラインナップが大幅に拡充されました。また、 クロンテック社製品の製造を米国から中国に移管 することにより、利益面でも相乗効果が現れてき ています。
研究用試薬の豊富な製品群を、宝生物工程( 大 連 )有限公司で製造し、日本だけではなく、世界 各地の子会社を通じて全世界に販売することで、
グローバルマーケットにおいて確固たる地位を築 いていきたいと考えています。
研究受託サービス事業では、ゲノム解析センター であるドラゴンジェノミクスセンターを中心に、 ゲノムの配列解析にとどまらず、次世代シーケンス 技術を利用した高速シーケンス解析、
DNA
チップを用いた遺伝子発現解析なども行っており、総合 的な研究受託サ ービスを整えています。今後も、 バイオ研究を取り巻く急激な技術革新に迅速に対 応し、新サービスの提供を行っていきます。
遺伝子工学研究分野
日本古来の食材をバイオテクノロジーの目で見 つめなおし、その機能を解析し、健康志向食品とし て消費者の皆様にお届けしています。また、長年 培ってきたキノコの大量生産技術を活用した事業 も展開しています。
健康食品事業では、昆布「フコイダン 」、寒天 「オリゴ糖」、明日葉「カルコン」、キノコ「テルペン」、
ボタンボウフウ、トゲドコロなどの生理活性に関
する研究を進め、これらの機能性素材を活用した 健康志向食品の開発・製造を行っており、その販売 は宝ヘルスケア社が担っています。
キノコ事業においては、スーパー の食品売り場 などで、当たり前のように並んでいるブナシメジ の大量生産技術の開発に世界で初めて成功し、現 在では
JA
全農長野や雪国まいたけ社などへのブナシメジ菌株や大量生産技術などのライセンス
医食品バイオ分野
研究用試薬 リアルタイムPCR装置 2007 2008 2009
18,572 18,080 16,733
売上高 (百万円)
2007 2008 2009 2,226
1,968 2,014
売上高 (百万円)
事
業
概